簿記の種類
簿記には単式簿記と複式簿記の2種類があります。
ここでは、単式簿記と複式簿記について説明します。
ここでは、単式簿記と複式簿記について説明します。
単式簿記
単式簿記はお小遣い帳や家計簿のようなもので、現金を中心に考えます。入ってくるお金と出ていくお金を毎日記録していき、月末に集計し入金額と出金額の差額から、月末の現金残高を把握します。
しかし、月末の現金残高を知ることはできますが、11月は参考書にいくら使ったかを知りたい場合は、再度家計簿を見て参考書の項目だけを電卓を使って計算しなおす必要があります。
また、預貯金などの残高、クレジットカードやローンの残高もわかりません。
つまり単式簿記では結果としての現金の残高を知ることはできますが、その結果にいたるまでの原因を知るにはとても不便なんですね。
複式簿記
複式簿記は企業の家計簿と言われ、1度に2つの情報を記録します。つまり月末の現金残高という結果だけでなく、どのような取引によって現金が増減したのか、という原因にも着目して帳簿に記録していく方法です。
例えば、家計簿を原因と結果で表すと、
11/3 参考書を現金2,500円で購入
【原因】 2,500円で参考書(商品)を購入した。
【結果】現金が2,500円減った。
10 通信費を現金1,500円で支払う
【原因】 1,500円で通信費を支払った。
【結果】現金が1,500円減った。
16 参考書を現金8,700円で購入
【原因】8,700円で参考書(商品)を購入した。
【結果】現金が8,700円減った。
25 商品を現金220,000円で売り上げた
【原因】220,000円で商品を売った。
【結果】現金が220,000円増えた。
26 家賃を現金30,000円で支払う
【原因】30,000円で家賃を支払った。
【結果】現金が30,000円減った。 になります。
複式簿記では、取引が発生すると借方かりかた、貸方かしかたという科目に分けて記帳します。
原因と結果に分けた取引を借方、貸方に分けて表してみます。
日付 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
11/3 | 商品 ¥2,500 | 現金 ¥2,500 |
10 | 通信費 ¥1,500 | 現金 ¥1,500 |
16 | 商品 ¥8,700 | 現金 ¥8,700 |
25 | 現金 ¥220,000 | 売上 ¥220,000 |
26 | 支払家賃 ¥30,000 | 現金 ¥30,000 |
借方を「自分」、貸方を「他人」と覚えると理解しやすいですよ。
例えば、11/3は自分に2,500円の価値がある商品が手に入り、他人に現金2,500円を渡したといった感じです。
この様に、取引を借方、貸方に分ける処理を仕訳(しわけ)といいます。 複式簿記では、取引が発生するたびに、仕訳を行います。