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仕訳

仕訳は簿記を学習していく上で基本となる部分です。ここをきちんと理解できるかどうかで今後の学習効率が変わってきます。それほど重要な箇所です。ここでは仕訳について学習していきますが、コツとしては1回の学習で無理に覚えようとしないことです。

これから学習しようとしている方に覚えるなとは変な話ですが、仕訳に関しては繰り返し学習して覚えるようにしてください。
「仕訳ってそんなに難しいの」と思ったかたもいらっしゃるかもしれませんが、実は、それほど難しくはありません。

ただ、初めて学習する人には多少理解しづらい内容になっています。ですから、1回目の 学習で理解できなくても気にしないでください。繰り返し学習していく内に嫌でも覚えます し、この方が結果的に早く覚えることができます。

それでは、これらを踏まえたうえで、仕訳を学習していきましょう。

「簿記の種類」のページで少し触れましたが、仕訳とは取引が発生する度にその取引を借方、貸方に分けて記録する一連の手続きのことをいいます。

簿記上の取引が発生すると、最初に仕訳を行います。
仕訳では、取引がどの勘定科目に該当するかを分類し、借方、貸方に分けます。
例えば、次の取引を見てみましょう。

5/1  商品を現金1,500円で購入した

この場合の勘定科目は、商品と現金になります。そして借方、貸方に記入するのですが商品と現金は借方、貸方どちらに記入すれば良いのでしょうか?
もう、お分かりですよね!!勘定記入のルールを使えばいいんです。

復習の意味もこめて、もう1度学習しましょう。
商品と現金は共に資産になります。
資産は増加した場合は借方に、減少した場合は貸方に記入します。

では、もう1度先ほどの取引を見てみましょう。
”商品を現金1,500円で購入した”ということは商品という資産が増加して、現金という資産が減少したことになります。

この取引を仕訳すると、
日付 借方 貸方
1/1  商品   ¥2,500
  (資産の増加)
 現金   ¥2,500
  (資産の減少)


となります。 今度は、別の取引を見てみましょう。

 5/25 従業員に給料を100,000円を現金で支払った

まず、該当する勘定科目を分類しましょう。 勘定科目は、給料と現金ですね。
そして、給料と現金を借方、貸方に振り分けます。給料は費用で現金は資産です。
今回は、給料という費用が発生し、現金という資産が減少しているので仕訳は、

日付 借方 貸方
1/25  給料   ¥200,000
  (費用の発生)
 現金   ¥200,000
  (資産の減少)


となります。

2つの取引を仕訳してみて、ある一定のルールが存在する事にお気づきでしょうか?
最初の取引では、借方で資産が増加して、貸方で資産が減少しました。
次の取引では、借方で費用が発生して、貸方で資産が減少しました。
つまり借方の勘定が増減すると貸方の勘定も増減するのです。

仕訳については、なんとなく理解できましたか?
今は、なんとなくでかまいません。これからの学習で何度も仕訳を行なっていく内に自然と身についていきますので。

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