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簿記上の取引

日常生活の中で取引というと、「商品を購入した」、「契約書にサインをした」、「インターネットで注文した」といったように実際に商品を売買することやその手続きのことを言います。

しかし、簿記ではこれら全ての取引が簿記上の取引とはなりません。簿記上の取引とは資産、負債、資本が増減する取引を指します。
例えば、あなたがパソコンを購入した場合、パソコンという資産が増えます。あなたがパソコンを販売した場合はパソコンという資産が減ります。
これらは、資産が増減しているので簿記上の取引となります。

では、日常生活での取引と簿記上の取引は何が違うのでしょうか?
ここからは、日常生活での取引と簿記上の取引の違いを見ていきましょう。

日常生活では取引になるが簿記上の取引にはならないもの

あなたには気に入っている車があったとします。 しかし、その車はとても人気があるため、早く購入しないと売れてしまう恐れがあります。

しかし、今はお金を持っていないので、車の前で悩んでいるとセールスマンが寄ってきて「とりあえず契約のサインだけしてくれれば、お金は後でもいいですよ」と言ってきました。売れてしまっては困るあなたは、すぐに契約書にサインをしました。

これは、日常生活なら取引となるのですが簿記上の取引にはなりません。
なぜなら、資産、負債、資本のいずれも増減していないからです。契約するだけでは簿記上の取引にはなりません。

日常生活では取引にならないが簿記上の取引になるもの

先ほどは、日常生活では取引となるものだけを説明しましたが、 今度は簿記上の取引にはなるが、 日常生活では取引とならないものを挙げてみたいと思います。

いきなりですが事務所や、倉庫が火事で燃えてしまったら日常生活では災害と言いますよね。間違っても取引とは言いませんよね。しかし、これは簿記上の取引になるんです。

なぜ火事が取引になるのかというと、先ほども説明しましたが簿記上の取引は資産、負債、資本が増減することに注目します。

事務所や倉庫が火事で燃えてしまったということは、事務所または倉庫という資産が減少した事を意味します。したがって簿記上の取引となるんです。

それでは、お店に泥棒が入って商品を盗まれてしまったら簿記上の取引になるのでしょうか?これも簿記上の取引になるんです。商品が盗まれたという事は、商品という資産が減少するからです。

このように簿記上の取引とは資産、負債、 資本が増減したのかという事に注目します。